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大河ドラマ「天地人」義のために悩みながら生きた武将:林田力

2009年のNHK大河ドラマ「天地人」の初回「五歳の家臣」が2008年1月4日に放送された。「天地人」は戦国時代から江戸時代初期にかけて活躍した武将・直江兼続を描く。記者はドラマの原作を読み、書評記事を発表している(「【読書の秋】執着心のなさと悔恨『天地人』」)。
そこでは義や愛を掲げた兼続の思いを評価しながらも、思いと結果にはギャップがあり、スッキリしない面があるとの感想を記した。このため、matthew氏から「大河ドラマを是が非でも見なければならないとする気持ちに冷水を掛ける」とのコメントが寄せられた。
そこで実際の大河ドラマが問題となるが、中々の出来栄えであった。初回放送は天下人・豊臣秀吉(笹野高史)の謁見のシーンから始まる。秀吉は兼続(妻夫木聡)を直臣にしようとして金で懐柔したり、刀で脅したりするが、兼続は「主君は上杉景勝ただ一人」と応じない。義を貫いた武将としての面目躍如となるシーンである。
一方で謁見から退出した後には、天下への夢に使うために「金をもらっておけばよかった」と呟いている。迷うことなく義を貫き通した武将というよりも、義を貫くために悩みながら生きた武将というイメージが近い。妻夫木聡の武将姿には頼りなさもあるが、むしろ悩みぬく存在と考えれば好キャストである。
第1回放送では兼続の幼少期が中心である。幼少期の兼続である樋口与六(加藤清史郎役)が両親に愛されて育ったことが描かれる。父親の惣右衛門(高嶋政伸)は算勘の才に秀でた薪炭奉行であり、武士としては異色の存在である。与六にも「一生懸命働くものは侍も百姓も同じだ」と諭している。兼続は豊臣政権においては文治派の石田三成と友情を結び、江戸時代になっては産業振興で米沢藩の財政の礎を築いた。この兼続のバックボーンは父親譲りであることが理解できる。
一方、後には「唯一の主君」と大見得を切る喜平次(景勝の幼名:溝口琢矢)との絆はまだ描かれていない。周囲の大人の思惑から与六は喜平次の小姓として出仕を求められるが、本人は家を離れたくないと駄々をこねる。しかし、本人の意思は完全に無視された状態で話は進められてしまう。幼い息子を手放しなくない母親・お藤(田中美佐子)の気持ちも丁寧に描かれるが、小姓として出仕するという結論には影響を与えない。
本人の意思に反して周囲の状況に流されてしまうという状況は、義を貫く武将として兼続を評価する上で大きな不満である。これは原作の評価を落とす点でもある。例えば原作では兼続は千利休に師事し、尊敬もしていた。しかし、秀吉と利休が反目すると、兼続は秀吉の命に従い、兵を率いて利休の屋敷を包囲した。内心では茶人に対して兵を向けることを躊躇しつつも、行動としては命令を忠実に遂行する。
秀吉の「唐入り」(朝鮮出兵)に対しても内心では「大儀なき戦」と否定的評価を下す。しかし、秀吉の命令に従い、釜山に出陣し、戦果をあげている。自らは出陣せず、秀吉を諌める側に回った徳川家康とは大違いである。家康が朝鮮出兵に消極的であった背景には、無益な戦で自己の勢力を消耗したくないという動機があった。それは精神性においては義のための戦いを追求した兼続に劣ると評価することもできる。
しかし、朝鮮に出兵しなかったことによる勢力温存は家康の天下取りに寄与することになる。さらに徳川家が朝鮮に出兵しなかったという事実は李氏朝鮮との修交にも役立った。不幸な歴史が強調されがちの日朝関係であるが、その中で江戸時代は友好関係が築かれた時代として評価されている。動機が何であれ、朝鮮出兵に対する家康の消極的姿勢は大きな意義があった。義のために生きようとしながら結果を出せない兼続よりも、むしろ家康の方が大人物と思えてしまう。
第1回放送でも与六の内心に反して、小姓として出仕することになる展開は原作の矛盾点を髣髴とさせる。そのため、「義のためとか言いつつも、状況に流されるドラマになるのか」との失望が生まれかけた。しかし、最後の与六の「わしは、こんなとこ来とうはなかった」との渾身の叫びがひっくり返してくれた。子役の迫真の演技には脱帽である。唯一の主君となる景勝との絆が、どのように育まれていくのか、続きが楽しみなドラマである。
http://www.hayariki.net/tenchi.htm
家康
http://hayariki.ie-yasu.com/
『江~姫たちの戦国~』第26回、朝鮮出兵で「戦は嫌」を再確認
http://npn.co.jp/article/detail/05982769/
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